ライフスタイルは買えるのか

アマチュア旅人。ライフスタイル研究家。しがない会社員27歳♂。日々が豊かになるマインドセットやチップスをポストしていきます。

A.P.C.のデニムを3年前の価格で買う方法【海外通販のススメ】

about Things...

世の中はなんでもキュレーションの方向に向かっているけど、大事なのは誰が選んでいるか。殊にモノに関しては、誰かの強い主観が求められているように思える。だってありすぎて選べないから。元物欲の化身が送る、モノにまつわるエトセトラ。

 

■永遠の定番 A.P.C.のリジットデニム

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 永遠の定番APCのリジットデニム。フランス人デザイナーの解釈と賛美でアップデートされた、古き良きアメリカの労働着ジーンズ。なんともシュッとしていて気品ある面構えだ。日本製デニム地の美しい色合いも、我々日本人を惹きつける所以かもしれない。
 
 自分も大好物で、やれシルエットの好みが変わっただの色落ちが気に入らないだの言って、彼此2,3本は買ってる気がする。デニムはAPCと古着のリーバイスしか、そもそも選択肢に入らないぐらい好き。(嘘でした、待ってればセールにかかるRRLの加工モノなんかもオイシくいただいてました。)
 
 久しぶりにリジットを履きたいなと思って見てみると、なんと21,800円もするじゃないですか。
 
 APCのデニムの魅力はいろいろあるけど、その1つにコストパフォーマンスがあったと思う。この価格で、フレンチのエスプリの効いたシュッとしたデニムが買えるんだっていう。昔は14,800円とかじゃなかったっけ?簡単に定番リジットの価格改定の変遷を調べてみると、2014年、2016年とそれぞれ2,000円ずつ値上げしてるみたい。
 
 元々、内外差も少ないステキなブランドだったのに(だから渡仏時はがっかりしたのだけど)、まあ時代だから仕方ないのかもしれない。以前が安すぎた。
 
 とはいえ、ちょっと高い。そこで(代官山の直営店の雰囲気とか大好きだけど涙を飲んで)海外通販に活路を見出した。前置きが長くなってしまったが、結果として16,800円ほどで購入するに至った方法を紹介したい。
 
 

A.P.C.のデニムを3年前の価格で買う方法

 結果から言うと、ここのTrès bienというオンラインブティックから買いました。別に裏も表もない正規代理店です。
 

tres-bien.com

仏語でトレビアンなのに、スウェーデンのショップっていうね。

 
 ではなぜ安いのかと言うと、「内外差のないユーロ圏から、タックスフリーで買ったから」なんですね。ド正攻法。
 
・デニム本体: 145€
・non EU customer -20%off: -29€
発送料: 14€
=130€
≒ 16780円
 
 リジットだから最初から通販だとサイズ感が掴みにくいと思うけど、マイサイズがわかってて2本目いくぜみたいな人にはオススメ。サイズ欠けも見られるけど、時々再入荷している気がする。
 
 ユーロ圏外からの購入で20%offしてくれるオンラインサイトは昔は多かった気がするけど、いまは数が減った印象。正直いつでも日本のセール価格で買えるのだから、とっても嬉しい。
 

■その他まとめてオススメの海外通販のご紹介

 
 感覚だけど、オランダのサイトではいまも20%offにしてくれるショップが多く残ってる気がする。例えばここ。
 
 Frans Booneは、RRLやTen-Cが並ぶので大物狙いに是非。そもそも日本ではなかなか見られないブランドだし、額も大きいので20%offは大きいですよ。
 
 トレビアンの送料が14€って安いなと思われたかと思うけど、どういう力学が働いてるのかわからないが総じてユーロ圏の配送料は安いイメージ。アメリカは倍ぐらいするから、最近はアメリカからは買わないな。
 
 

www.asos.com

 有名どころからasos。送料繋がりでいくと、ここんちは英国発送でなんと送料無料!Amazonもびっくり。海外企画のナイキやアディダスなんかが狙い目。ただし到着が遅いし、梱包はスーパーブリティッシュクオリティなので心して待たれよ。

 
 あとは同じ英国からここ。
 END.は名前が厨二病なことを除けば、取り扱うブランドが豊富で素晴らしいショップ。送料は2200円、そして到着がとても早い。この前なんか3日で家に届いてびっくりした。
 
 あとはセールの値引率が太っ腹なのも海外通販の魅力の1つ。
 LN-CCは、最近じゃ高価格帯のブランドばかりで手が出しにくくなっちゃったけど、相変わらずセールの値引き率はすごい。大丈夫なの?ってぐらい値引いちゃう。アクセサリーも豊富なので、憧れのブランドをセールで買うなんて使い方はアリかと。
 
 

■最後に

 と、ここまで書いて、冒頭のA.P.C.のデニムの購入について一通のお手紙が。関税払えって。FedEXから。
 
 …というわけで+1000円ほどかかりました。まあそれでも安いし。タイトルとちょっと違っちゃったけど許して欲しい。関税なんて運試しなんですから*。笑
 
 それでは、皆さま素敵な海外通販生活をお過ごし下さい。
 
*:関税は、送ってくれるショップ担当者の手腕というかノリにかかってる部分が大きい。内容物の値段を輸送の際に申請してくれるのだが、大体がテキトーな値段で申告してることが多いし(実価格より安く申請してる)、また革製品を平気でコットン100%と書いてくれる天使のようなスタッフもいる。神様に祈ろう。

2016AW ベストバイ Top5

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世の中はなんでもキュレーションの方向に向かっているけど、大事なのは誰が選んでいるか。殊にモノに関しては、誰かの強い主観が求められているように思える。だってありすぎて選べないから。元物欲の化身が送る、モノにまつわるエトセトラ。

 

■もうすぐ春ですが半期に一度のベストバイ

 すでに年明けも年明け、桜のほころびも目と鼻の先となっておりますが笑、2016年の個人的ベストバイを発表したいと思います。僕は半期ごとにやっておりますので、本稿が2016年の下期分となります。
上期分はこちらをどうぞ。

crescentallifestyle.hatenablog.com

 

■16AW Norse Projects, Cotton Flannel Shirts

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 毛羽立ってトロンとした手触りになるのが好きだから、ネルシャツはコットン100%派。ウールだとざらついて気分じゃないし、実用的にも真冬しか出番がないのは口惜しい。
 
 ネルシャツという、しまむらからサンローラン、はたまた古着まである海千山千なカテゴリーにおいて、最も重要なのが柄であることに異論はないと思う。そしてなかなか満足いくものが見つからないアイテムであることも、共感していただけるのではないでしょうか。アメカジド真ん中なパターンもなんか違うし、ゴリゴリのシャドーチェックもロックすぎて重い。
 
 そんな中見つけたのがNorse projectsのネルシャツだった。2009年デンマーク発、リアルクローズに北欧のストリートテイストを少々。これがとっても気分。ご覧の通りの、クリーンで、アメカジでもなくロックすぎもしない、どちらかと言えばモード寄りな柄。もともとノルディックとかのキュートな柄物が北欧の得意分野であることを考えると、納得できる。タックアウト前提の短めの着丈も使いやすいし、小ぶりのカラーもナウくて最高。ヘビロテ中の2着です。大人買い大正解である。
 
 
 

■16AW Supreme, Faux Fur Duble-Breasted Coat

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 クレイジーなファーコートはずっと探していて、古着でちょくちょく見ていた。しかし、球数が少ないのか、そもそもオトコには需要が少ないのかわからないが、なかなかいいものがお目にかかれなかった。いま思いついたけど、渋谷のbirthdeathとかにありそうだな。
 
 そして今期のシュプリームに登場。もうね、ルックで見た瞬間から気になっていた。値段ももうちょっと高いかなと思ってたけど、そこまででもなかったので、捕獲と相成りました。

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 襟が立つようになっていて、バサーっと羽織れば気分をデカくさせてくれる。軽いし、シルキーだし、結構あったかい。裏地もビスコースで、毛もそんなに抜けないし、作りもいい。うん、買ってよかった。
 
 こういうシュプの主張のないアイテムはそんなに人気がないらしく、ヤフオクでもそんなに高くついてないです。(17SSのド派手なファーコートが人気みたいなんで、こっちの値段も上がっているかも?)気になっていた方、シンプル派の方にはおすすめです。
 
 

■Beats powerbeats3 wireless, Bluetooth Earphones

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 毎日使うものは、加点方式というよりも、欠点がないことが選定理由となるべきだ。このワイヤレスイヤホンは、beats、というかappleの言う「ワイヤレスとはこうあるべきだ」というのをまさに体現している。

 僕はpowerbeats2からの乗り換えだが、この最新ワイヤレスは素晴らしく生活に溶け込んだ。スマホiphoneの人であれば、万人にお勧めである。

 

 W1チップの搭載は、beatsが最も推しているところであるが、これが本当に便利。電源を入れたら、同時にBluetoothでつながっている。この点で言えば、もはや有線モデルのようである。買い替えを検討している人を想定して書くと、powerbeats2って接続がきちんされてるか不安じゃないですか。接続されてても出力がイヤホンに切り替わっているか、ディスプレイで確認しないと安心してミュージックをプレイできない(通勤電車でのスピーカー再生は恐怖だ!)。でも、powerbeats3では100%切り替わってくれるので、非常に信頼できる。イヤホンの電源を入れて、接続音を聞いたら、あとは再生するだけ。毎日する行為だから、可能な限りシンプルに、無駄なく行いたい。あと、絡まったワイヤーをほどく作業から解放されるしね。

 
 2からの買い替え検討の人向けにもう一つ書くと、地味にサウンド面も進化している(気がする)。素人の意見だけど、音の広がりというか空間性がpowerbeats2よりも上がっていると感じる。ここは全く期待してなかった(というかappleも一切謳ってない)だけに嬉しい誤算である。あとあと、イヤーチップが格段に取れにくくなっている。これ、笑いごとじゃなく2だとすぐ取れるじゃないですか?(僕だけ?)かなりストレス軽減になりました。笑
 

 これを読んでいる方が買い替えではなく、ワイヤレスに興味を持っているiPhone使いの人であれば、迷わず買ってみて欲しい。日進月歩のガジェットに買い時なんてないのだから。思い立ったら吉日、ダメだったら売ればいいのだ(家電のいいところはリセールバリューが落ちにくいところ)。画面の前でいくら考えててもわからないから、(損切りが容易な)トライアンドエラーに乗ってみるべきである。最後にもう一度、appleの言葉を借りて、「ワイヤレスとはこうあるべきだ」。

 

■Camille Fournet, Order Made Leather Watch Straps

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 こちらは自分へのパリ土産。オーストリッチレザーの時計バンド。
 

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 カミーユフォルネ社は、1945年に馬具職人であったカミーユ・フォルネ氏によってパリで生まれた。エキゾチックレザーの扱いに強く、ブランドの起源は時計ベルト作り。いまは革製品全般を作っていて、日本でも伊勢丹なんかに入っている。日本で時計のベルトを買おうと思うと、既製品から限られた種類しか選べないのであるが、パリの本店ではもの凄い数のレザーから選んでオーダーメイドできるのだ。
 

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             実際に店頭でレザーを選んでいるところ
 
 僕は最後までリザードのマルーンカラーと、このオーストリッチのカーキで迷った。店頭に設置してある、サムソン製巨大ディスプレイで流しっぱなしになっている手仕事の製作映像を見ていると、いっそ両方買っちゃおうかなという気にもなってくる。エルメスなんかも本国から職人を呼んで作業を公開するデモンストレーションをやってたりするが、こういうのは非常にニクいブランディングだ。
 
 人と違ったお土産が欲しい方には是非おすすめ。パリでオーダーして、たしか€30ぐらいで日本に送ってくれる。完成は意外と早く、2週間ぐらいで日本に届いた。コバもうっとりするほど美しく仕上がっているし、なにより皮がしなやかで、毎日着脱しているのに全くシワがつかないことに驚いている。リザードとオーストリッチは200€ぐらい。カーフだともう少しお手頃。もちろん免税対象。ちなみに路面店はcoletteからほど近いところに店舗があるので、寄りやすいかと思います。
 
 

 ■STUDIO VOICE Vol.406-409, Culture Magazine

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 個人的なことだが、この雑誌との出会いは衝撃だった。もともとの創刊は1976年で、2009年に休刊、2015年に全く別の雑誌として復刊した。僕がたまたま手に取ったのが去年だったので、2016年下期のベストバイとしました。笑
 
 年齢とともに減退していく物欲(主に服飾関連)をブチ上げてくれた雑誌。久しぶりに服を見た気がするな、今年の後半は。断っておくと、この雑誌自体はファッション誌じゃない。でも、だからこそ、本質的な意味でのスタイル=unfashionが提示されているから、そこに近づきたくさせてくれる。近づくためのアイテムを探したくなる。
 
 随所に光るのは、クリエイティブディレクターである野村訓市のセンスだろう。Youthのための雑誌を掲げ、その名にふさわしく価格も580円に抑えている。野村さんは、代表作の”Sputnik : Whole life catalogue”でも、「買えないような金額で売るのがすごい嫌」*という理由で、利益ゼロに近い価格設定をした人だ(皮肉にも、今はプレミアがついて”買えないような金額で売”られているのであるが…)。きっとこの雑誌の値段にもこだわりがあるに違いない。(*引用元:http://dazzzy0001.tumblr.com/post/86487935137/%E9%87%8E%E6%9D%91%E8%A8%93%E5%B8%82-sputnik%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%95%B7-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC
 
 そして載せてる広告もクールで、某&○remiumみたいに脈略のない学校法人の広告なんざ載せやしない。笑 サンローラン、ジルサンダークロムハーツ、ノースフェイスにあとはタバコ、みたいな。(こういう文脈だとTNFってクールだなって思うんだけど、毎朝満員電車で中高生がこぞって背負ってる四角いリュックのせいで良いイメージがない。あれね、硬くてホンット邪魔なのよ。ランドセルがまだ恋しいの?)
 
 小回りの効いたSNSを切り取ったような雑誌らしい企画から、その筋の王道へのインタビュー記事まで、どれもエッジィで面白い。そのミックスセンスがスーパークール。ファッションページのモデルは一貫して日本人を使ってるのも媚びてなくて最高だなと思う。決していい紙ではないんだけど味がある紙質、いちいちアートな写真、等々。
 
 マネタイズの面まで含め、隅々までセンスが行き届いてたものが形になっていることが本当に素晴らしい。トータルデザインを完遂することがクールだ。ただただ褒めちぎりたい。
 
 
 
  以上5点になります。今年は一体どんなモノに心を奪われるのか、とても楽しみである。

2016SS ベストバイ Top5

about Things...

世の中はなんでもキュレーションの方向に向かっているけど、大事なのは誰が選んでいるか。殊にモノに関しては、誰かの強い主観が求められているように思える。だってありすぎて選べないから。元物欲の化身が送る、モノにまつわるエトセトラ。

 

 

■半期に一度のベストバイ

 誰が始めたのか、ベスト・バイというブログ界の恒例行事。長期的視点から選び抜かれた個々人の宝物を見るのは、僕も大好きだ。通常年末に書かれることが多いが、書く側としてはなかなか数個に絞るのが難しい。笑 そんな訳で、ファッションも前半後半で分かれていることだし、ベストバイも上期と下期に分けたいと思う。
 
 それでは、早速ですが、僕の2016年上期のベストバイです。どうぞ!
 
 

MYSTERY RANCH, “Sweet Pea”, 33L Backpack

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 旅の道具はテンションが上がるものでなくてはならない。手にするだけで旅に出たくなるような、そんなルックスだと最高。この条件を満たすのが、究極のバックパックを製作する米国のメーカー、ミステリーランチのバックパックたち。米軍特殊部隊でも採用されているガチの軍モノを手がけるメーカーだ。土臭さの中に鈍く光る機能美がなんとも言えない。
 
 重いものを背負うほど威力を発揮すると言われるミステリーランチの秘密は、フューチュラヨークシステムだろう。背丈と体格に合わせた「無段階調節」を謳い、すぐに「自分のバックパック」へと変貌してくれるのだ。
 もう一つの特徴である、Y字に開く3ジップ開閉もとても利便性を高い。もう他のリュックには戻れない。
 
 悲しいかな、今期からポップな配色が増えたミステリーランチ。A&Fカントリーの店員さんに聞いたところ、卸しを始めたとのことでちょっとした路線変更なのだという。機能美はまたしてもシティに食い潰されてしまうのだろうか。矜持を湛えた孤高の存在であって欲しい。アークテリクスのようにはならないで。(まあフィリピン製のスイートピーしか買えなかった僕に言う資格があるかはわかりませんが。笑)
 
 

J.crew, Cotton-Cashmere Zip Hoodie

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 長い間グレーパーカーは霜降り度合いを競っていたように思うが、その戦争は終結。今後はカシミヤが入っているかどうかが焦点となる時代になる。かもしれない。
 
 パーカは人を包む。衣類を身に纏う喜びを一番思い出させてくれる存在だ。だからこそ、みんなのマスターピースなのではないか。自分を包んでくれる存在がカシミアだったら、そりゃもうサイコーじゃないですか。
 
 マークジェイコブスが上下100万円のカシミアスウェットを作ったらしいが、そんなものは庶民には手が出せない。そこで我らがJ.crewが立ち上がった。なのかは定かではないが、こちらのコットン混のフーディならグッドプライスだ。
 
 改めてジップパーカーの汎用性に感謝したくなった。特に旅先では、ことあるごとにこいつを引っ張り出すことが多かった。肌寒い空港や寒暖差の大きい地域で大活躍。パーカを新調しようと思っている方にはぜひおすすめ。イロチ買いするぐらいお気に入りです。(ただいまブラックの発送待ち2ヶ月目です!笑)
 
 

■TWEMCO, “AL-30”, Alarm Clock

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 iOSの新機能として、ナイトシフトが追加されたのが今年3月。就寝前のブラウジングはヘルシーではないとは前々から言われていたことである。
 
 時を同じくして、僕はこのパタパタ時計を購入した。いままでスマホのアラームで起きていたが、部屋にスピーカーを置いてからはコンポが部屋全体に流す音楽で目覚めるようになった。これがすこぶる調子が良くて、いっそ朝いちばんに関わるものからデジタルを排除しようと思い立ち、時計をクソアナログなものにしてみた。
 
 何よりルックスが最高にキュートだし、視認性においてこれ以上のものはないでしょう。発光しないのでカーテンを開けなきゃ時間が見えないというのも、目覚めのトリガーとしてはステキだなあと。
 
 いかにもミッドセンチュリーな佇まいだが、現行の香港のメーカーが製造しているというのも面白い。でもムーブメントはドイツ製というステキなギャップ。懸念していた動作音も全く気にならないし、むしろ心地よいぐらいである。これは買ってよかった。
 
 

Apple, "New 12inch Macbook (early 2016)”, Laptop PC

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 この世に存在する、お金で買うことのできる工業製品の中で最も美しいものの一つであると断言できる。これに16万円を払うのは、その所有感から言って僕は安いと思う。
 
 よく槍玉に挙げられるUSB-Cポートのみという変態性についても、はっきり言って充電しながら操作することを念頭に置いて作られていないのだから何も問題にはならない。充電は驚くほど早いし、バッテリーは9時間持つ。
 
 世の中に貧弱な自称マーケットイン製品が溢れる中で、こういったプロダクトアウトな製品を世間に問うことこそが王者Appleの存在意義であろう。とやかく言う輩なんぞ置いていけばいいのである。そう、アップルならね。
 
 うっとりしてますよ、未だに。美人は三日じゃ飽きませんねえ。いやあ、ふつくしい。当たり前だから書きませんでしたが、ほんとに軽くて薄いです。どこに行くにも一緒。
 
 

■TUDOR, ”PRINCE DATE”, Old Mechanical Watch

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 今年から僕の身体の一部となった時計。常に美しいものを身につけることは気分がいい。ケチな見栄のためじゃなくて、あくまで自分が気分良く過ごすため。当たり前だけど、大衆なんてサブマリーナでも認知していないもんです。
 
 チュードルはイギリスでの販路拡大のためにロレックスが打ち立てた、いわばセカンドライン。ムーブメントは廉価版だけど、外身はほぼそのままロレックスという時計。僕の所有するこちらも、リューズにはROLEXの冠が光っている。現在チュードル自体は終了となったブランドで、このモデルはたしか94年製。(本当は自分と同い年のが欲しかった!)
 
 そして単に美しいだけでなく、とっても丈夫だ。ロレックスが実用時計と呼ばれる所以ががわかった。最初こそ用心していたが、いまじゃ生活をしてて何かにぶつけようが何も気にしなくなった。傷一つないフェイスを見た人が、サファイアガラスを連想して「ロレックスですか?」と尋ねてきたこともあるくらいだ。
 
 手首が極度に細い僕。スポーツタイプの腕時計で似合うモデルは、このチュードルのボーイズサイズしか選択肢がなかった。チュードルの魅力は、こういったロレックスには存在しないサイズのモデルがあることである。最初はテキトーなサブマリーナライクの時計で手を打とうと思ったが、どうせジプシーするのが目に見えていたから、それなら最初からてっぺん取っちゃおうというわけである。この金額で一生物の車は無理だけど、時計なら可能なわけである。煩悩摘出手術完了。アガりである。(あくまでスポーツタイプに関しては、ね。笑)
 
 
 以上、5点でした。AWもお楽しみに。