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ライフスタイルは買えるのか

ライフスタイル研究家。アマチュア旅人。日々が豊かになるマインドセットやチップスをポストしていきます。

2016AW ベストバイ Top5

about Things...

世の中はなんでもキュレーションの方向に向かっているけど、大事なのは誰が選んでいるか。殊にモノに関しては、誰かの強い主観が求められているように思える。だってありすぎて選べないから。元物欲の化身が送る、モノにまつわるエトセトラ。

 

■もうすぐ春ですが半期に一度のベストバイ

 すでに年明けも年明け、桜のほころびも目と鼻の先となっておりますが笑、2016年の個人的ベストバイを発表したいと思います。僕は半期ごとにやっておりますので、本稿が2016年の下期分となります。
上期分はこちらをどうぞ。

crescentallifestyle.hatenablog.com

 

■16AW Norse Projects, Cotton Flannel Shirts

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 毛羽立ってトロンとした手触りになるのが好きだから、ネルシャツはコットン100%派。ウールだとざらついて気分じゃないし、実用的にも真冬しか出番がないのは口惜しい。
 
 ネルシャツという、しまむらからサンローラン、はたまた古着まである海千山千なカテゴリーにおいて、最も重要なのが柄であることに異論はないと思う。そしてなかなか満足いくものが見つからないアイテムであることも、共感していただけるのではないでしょうか。アメカジド真ん中なパターンもなんか違うし、ゴリゴリのシャドーチェックもロックすぎて重い。
 
 そんな中見つけたのがNorse projectsのネルシャツだった。2009年デンマーク発、リアルクローズに北欧のストリートテイストを少々。これがとっても気分。ご覧の通りの、クリーンで、アメカジでもなくロックすぎもしない、どちらかと言えばモード寄りな柄。もともとノルディックとかのキュートな柄物が北欧の得意分野であることを考えると、納得できる。タックアウト前提の短めの着丈も使いやすいし、小ぶりのカラーもナウくて最高。ヘビロテ中の2着です。大人買い大正解である。
 
 
 

■16AW Supreme, Faux Fur Duble-Breasted Coat

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 クレイジーなファーコートはずっと探していて、古着でちょくちょく見ていた。しかし、球数が少ないのか、そもそもオトコには需要が少ないのかわからないが、なかなかいいものがお目にかかれなかった。いま思いついたけど、渋谷のbirthdeathとかにありそうだな。
 
 そして今期のシュプリームに登場。もうね、ルックで見た瞬間から気になっていた。値段ももうちょっと高いかなと思ってたけど、そこまででもなかったので、捕獲と相成りました。

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 襟が立つようになっていて、バサーっと羽織れば気分をデカくさせてくれる。軽いし、シルキーだし、結構あったかい。裏地もビスコースで、毛もそんなに抜けないし、作りもいい。うん、買ってよかった。
 
 こういうシュプの主張のないアイテムはそんなに人気がないらしく、ヤフオクでもそんなに高くついてないです。(17SSのド派手なファーコートが人気みたいなんで、こっちの値段も上がっているかも?)気になっていた方、シンプル派の方にはおすすめです。
 
 

■Beats powerbeats3 wireless, Bluetooth Earphones

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 毎日使うものは、加点方式というよりも、欠点がないことが選定理由となるべきだ。このワイヤレスイヤホンは、beats、というかappleの言う「ワイヤレスとはこうあるべきだ」というのをまさに体現している。

 僕はpowerbeats2からの乗り換えだが、この最新ワイヤレスは素晴らしく生活に溶け込んだ。スマホiphoneの人であれば、万人にお勧めである。

 

 W1チップの搭載は、beatsが最も推しているところであるが、これが本当に便利。電源を入れたら、同時にBluetoothでつながっている。この点で言えば、もはや有線モデルのようである。買い替えを検討している人を想定して書くと、powerbeats2って接続がきちんされてるか不安じゃないですか。接続されてても出力がイヤホンに切り替わっているか、ディスプレイで確認しないと安心してミュージックをプレイできない(通勤電車でのスピーカー再生は恐怖だ!)。でも、powerbeats3では100%切り替わってくれるので、非常に信頼できる。イヤホンの電源を入れて、接続音を聞いたら、あとは再生するだけ。毎日する行為だから、可能な限りシンプルに、無駄なく行いたい。あと、絡まったワイヤーをほどく作業から解放されるしね。

 
 2からの買い替え検討の人向けにもう一つ書くと、地味にサウンド面も進化している(気がする)。素人の意見だけど、音の広がりというか空間性がpowerbeats2よりも上がっていると感じる。ここは全く期待してなかった(というかappleも一切謳ってない)だけに嬉しい誤算である。あとあと、イヤーチップが格段に取れにくくなっている。これ、笑いごとじゃなく2だとすぐ取れるじゃないですか?(僕だけ?)かなりストレス軽減になりました。笑
 

 これを読んでいる方が買い替えではなく、ワイヤレスに興味を持っているiPhone使いの人であれば、迷わず買ってみて欲しい。日進月歩のガジェットに買い時なんてないのだから。思い立ったら吉日、ダメだったら売ればいいのだ(家電のいいところはリセールバリューが落ちにくいところ)。画面の前でいくら考えててもわからないから、(損切りが容易な)トライアンドエラーに乗ってみるべきである。最後にもう一度、appleの言葉を借りて、「ワイヤレスとはこうあるべきだ」。

 

■Camille Fournet, Order Made Leather Watch Straps

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 こちらは自分へのパリ土産。オーストリッチレザーの時計バンド。
 

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 カミーユフォルネ社は、1945年に馬具職人であったカミーユ・フォルネ氏によってパリで生まれた。エキゾチックレザーの扱いに強く、ブランドの起源は時計ベルト作り。いまは革製品全般を作っていて、日本でも伊勢丹なんかに入っている。日本で時計のベルトを買おうと思うと、既製品から限られた種類しか選べないのであるが、パリの本店ではもの凄い数のレザーから選んでオーダーメイドできるのだ。
 

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             実際に店頭でレザーを選んでいるところ
 
 僕は最後までリザードのマルーンカラーと、このオーストリッチのカーキで迷った。店頭に設置してある、サムソン製巨大ディスプレイで流しっぱなしになっている手仕事の製作映像を見ていると、いっそ両方買っちゃおうかなという気にもなってくる。エルメスなんかも本国から職人を呼んで作業を公開するデモンストレーションをやってたりするが、こういうのは非常にニクいブランディングだ。
 
 人と違ったお土産が欲しい方には是非おすすめ。パリでオーダーして、たしか€30ぐらいで日本に送ってくれる。完成は意外と早く、2週間ぐらいで日本に届いた。コバもうっとりするほど美しく仕上がっているし、なにより皮がしなやかで、毎日着脱しているのに全くシワがつかないことに驚いている。リザードとオーストリッチは200€ぐらい。カーフだともう少しお手頃。もちろん免税対象。ちなみに路面店はcoletteからほど近いところに店舗があるので、寄りやすいかと思います。
 
 

 ■STUDIO VOICE Vol.406-409, Culture Magazine

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 個人的なことだが、この雑誌との出会いは衝撃だった。もともとの創刊は1976年で、2009年に休刊、2015年に全く別の雑誌として復刊した。僕がたまたま手に取ったのが去年だったので、2016年下期のベストバイとしました。笑
 
 年齢とともに減退していく物欲(主に服飾関連)をブチ上げてくれた雑誌。久しぶりに服を見た気がするな、今年の後半は。断っておくと、この雑誌自体はファッション誌じゃない。でも、だからこそ、本質的な意味でのスタイル=unfashionが提示されているから、そこに近づきたくさせてくれる。近づくためのアイテムを探したくなる。
 
 随所に光るのは、クリエイティブディレクターである野村訓市のセンスだろう。Youthのための雑誌を掲げ、その名にふさわしく価格も580円に抑えている。野村さんは、代表作の”Sputnik : Whole life catalogue”でも、「買えないような金額で売るのがすごい嫌」*という理由で、利益ゼロに近い価格設定をした人だ(皮肉にも、今はプレミアがついて”買えないような金額で売”られているのであるが…)。きっとこの雑誌の値段にもこだわりがあるに違いない。(*引用元:http://dazzzy0001.tumblr.com/post/86487935137/%E9%87%8E%E6%9D%91%E8%A8%93%E5%B8%82-sputnik%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%95%B7-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC
 
 そして載せてる広告もクールで、某&○remiumみたいに脈略のない学校法人の広告なんざ載せやしない。笑 サンローラン、ジルサンダークロムハーツ、ノースフェイスにあとはタバコ、みたいな。(こういう文脈だとTNFってクールだなって思うんだけど、毎朝満員電車で中高生がこぞって背負ってる四角いリュックのせいで良いイメージがない。あれね、硬くてホンット邪魔なのよ。ランドセルがまだ恋しいの?)
 
 小回りの効いたSNSを切り取ったような雑誌らしい企画から、その筋の王道へのインタビュー記事まで、どれもエッジィで面白い。そのミックスセンスがスーパークール。ファッションページのモデルは一貫して日本人を使ってるのも媚びてなくて最高だなと思う。決していい紙ではないんだけど味がある紙質、いちいちアートな写真、等々。
 
 マネタイズの面まで含め、隅々までセンスが行き届いてたものが形になっていることが本当に素晴らしい。トータルデザインを完遂することがクールだ。ただただ褒めちぎりたい。
 
 
 
  以上5点になります。今年は一体どんなモノに心を奪われるのか、とても楽しみである。