ライフスタイルは買えるのか

アマチュア旅人。ライフスタイル研究家。しがない会社員27歳♂。日々が豊かになるマインドセットやチップスをポストしていきます。

2016SS ベストバイ Top5

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世の中はなんでもキュレーションの方向に向かっているけど、大事なのは誰が選んでいるか。殊にモノに関しては、誰かの強い主観が求められているように思える。だってありすぎて選べないから。元物欲の化身が送る、モノにまつわるエトセトラ。

 

 

■半期に一度のベストバイ

 誰が始めたのか、ベスト・バイというブログ界の恒例行事。長期的視点から選び抜かれた個々人の宝物を見るのは、僕も大好きだ。通常年末に書かれることが多いが、書く側としてはなかなか数個に絞るのが難しい。笑 そんな訳で、ファッションも前半後半で分かれていることだし、ベストバイも上期と下期に分けたいと思う。
 
 それでは、早速ですが、僕の2016年上期のベストバイです。どうぞ!
 
 

MYSTERY RANCH, “Sweet Pea”, 33L Backpack

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 旅の道具はテンションが上がるものでなくてはならない。手にするだけで旅に出たくなるような、そんなルックスだと最高。この条件を満たすのが、究極のバックパックを製作する米国のメーカー、ミステリーランチのバックパックたち。米軍特殊部隊でも採用されているガチの軍モノを手がけるメーカーだ。土臭さの中に鈍く光る機能美がなんとも言えない。
 
 重いものを背負うほど威力を発揮すると言われるミステリーランチの秘密は、フューチュラヨークシステムだろう。背丈と体格に合わせた「無段階調節」を謳い、すぐに「自分のバックパック」へと変貌してくれるのだ。
 もう一つの特徴である、Y字に開く3ジップ開閉もとても利便性を高い。もう他のリュックには戻れない。
 
 悲しいかな、今期からポップな配色が増えたミステリーランチ。A&Fカントリーの店員さんに聞いたところ、卸しを始めたとのことでちょっとした路線変更なのだという。機能美はまたしてもシティに食い潰されてしまうのだろうか。矜持を湛えた孤高の存在であって欲しい。アークテリクスのようにはならないで。(まあフィリピン製のスイートピーしか買えなかった僕に言う資格があるかはわかりませんが。笑)
 
 

J.crew, Cotton-Cashmere Zip Hoodie

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 長い間グレーパーカーは霜降り度合いを競っていたように思うが、その戦争は終結。今後はカシミヤが入っているかどうかが焦点となる時代になる。かもしれない。
 
 パーカは人を包む。衣類を身に纏う喜びを一番思い出させてくれる存在だ。だからこそ、みんなのマスターピースなのではないか。自分を包んでくれる存在がカシミアだったら、そりゃもうサイコーじゃないですか。
 
 マークジェイコブスが上下100万円のカシミアスウェットを作ったらしいが、そんなものは庶民には手が出せない。そこで我らがJ.crewが立ち上がった。なのかは定かではないが、こちらのコットン混のフーディならグッドプライスだ。
 
 改めてジップパーカーの汎用性に感謝したくなった。特に旅先では、ことあるごとにこいつを引っ張り出すことが多かった。肌寒い空港や寒暖差の大きい地域で大活躍。パーカを新調しようと思っている方にはぜひおすすめ。イロチ買いするぐらいお気に入りです。(ただいまブラックの発送待ち2ヶ月目です!笑)
 
 

■TWEMCO, “AL-30”, Alarm Clock

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 iOSの新機能として、ナイトシフトが追加されたのが今年3月。就寝前のブラウジングはヘルシーではないとは前々から言われていたことである。
 
 時を同じくして、僕はこのパタパタ時計を購入した。いままでスマホのアラームで起きていたが、部屋にスピーカーを置いてからはコンポが部屋全体に流す音楽で目覚めるようになった。これがすこぶる調子が良くて、いっそ朝いちばんに関わるものからデジタルを排除しようと思い立ち、時計をクソアナログなものにしてみた。
 
 何よりルックスが最高にキュートだし、視認性においてこれ以上のものはないでしょう。発光しないのでカーテンを開けなきゃ時間が見えないというのも、目覚めのトリガーとしてはステキだなあと。
 
 いかにもミッドセンチュリーな佇まいだが、現行の香港のメーカーが製造しているというのも面白い。でもムーブメントはドイツ製というステキなギャップ。懸念していた動作音も全く気にならないし、むしろ心地よいぐらいである。これは買ってよかった。
 
 

Apple, "New 12inch Macbook (early 2016)”, Laptop PC

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 この世に存在する、お金で買うことのできる工業製品の中で最も美しいものの一つであると断言できる。これに16万円を払うのは、その所有感から言って僕は安いと思う。
 
 よく槍玉に挙げられるUSB-Cポートのみという変態性についても、はっきり言って充電しながら操作することを念頭に置いて作られていないのだから何も問題にはならない。充電は驚くほど早いし、バッテリーは9時間持つ。
 
 世の中に貧弱な自称マーケットイン製品が溢れる中で、こういったプロダクトアウトな製品を世間に問うことこそが王者Appleの存在意義であろう。とやかく言う輩なんぞ置いていけばいいのである。そう、アップルならね。
 
 うっとりしてますよ、未だに。美人は三日じゃ飽きませんねえ。いやあ、ふつくしい。当たり前だから書きませんでしたが、ほんとに軽くて薄いです。どこに行くにも一緒。
 
 

■TUDOR, ”PRINCE DATE”, Old Mechanical Watch

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 今年から僕の身体の一部となった時計。常に美しいものを身につけることは気分がいい。ケチな見栄のためじゃなくて、あくまで自分が気分良く過ごすため。当たり前だけど、大衆なんてサブマリーナでも認知していないもんです。
 
 チュードルはイギリスでの販路拡大のためにロレックスが打ち立てた、いわばセカンドライン。ムーブメントは廉価版だけど、外身はほぼそのままロレックスという時計。僕の所有するこちらも、リューズにはROLEXの冠が光っている。現在チュードル自体は終了となったブランドで、このモデルはたしか94年製。(本当は自分と同い年のが欲しかった!)
 
 そして単に美しいだけでなく、とっても丈夫だ。ロレックスが実用時計と呼ばれる所以ががわかった。最初こそ用心していたが、いまじゃ生活をしてて何かにぶつけようが何も気にしなくなった。傷一つないフェイスを見た人が、サファイアガラスを連想して「ロレックスですか?」と尋ねてきたこともあるくらいだ。
 
 手首が極度に細い僕。スポーツタイプの腕時計で似合うモデルは、このチュードルのボーイズサイズしか選択肢がなかった。チュードルの魅力は、こういったロレックスには存在しないサイズのモデルがあることである。最初はテキトーなサブマリーナライクの時計で手を打とうと思ったが、どうせジプシーするのが目に見えていたから、それなら最初からてっぺん取っちゃおうというわけである。この金額で一生物の車は無理だけど、時計なら可能なわけである。煩悩摘出手術完了。アガりである。(あくまでスポーツタイプに関しては、ね。笑)
 
 
 以上、5点でした。AWもお楽しみに。